台所から旬だより
米不足に負けるな! ~お米を食べて英気を養いましょう~
早いもので今年も残すところ数ヶ月。季節外れの暑さが続いて、秋らしい秋を楽しむ間もなく冬が訪れそうですね。
秋といえば食欲の秋であり味覚の秋。実りの秋を象徴するものが、つやつやでふっくらとした新米!
そんなお米に大変な問題が起きたのが2024年8~9月頃。
『令和の米騒動』とも呼ばれるほど、お米が品薄状態になりました。
みなさんの食卓にも多かれ少なかれ影響があったのではないでしょうか?
米不足が騒がれ出した当初は「ほんの一時のことだろう」とたかをくくっていた私も、日に日に空っぽになっていくスーパーの商品棚に恐れおののいてしまいました。
ちょうど小中学校の夏休み時期でしたし、お子さんのいるご家庭はさぞかしご苦労をされたことと思います。
今回の米不足の原因には、農家の高齢化や作付面積の減少、気候変動による米の不作、インバウンドによる消費増加など様々なものがあるようですね。
日本の食文化を代表する主食のお米が手に入りにくくなるなんて思いもよりませんでした。
思い返せば今年は、お米だけでなくゴーヤーや胡瓜やトマトなどの夏野菜、白菜やキャベツや小松菜などの葉物、大根や人参などの根菜、シャインマスカットや梨などの果物も不作です。
そうそう、毎年欠かさず仕込んでいた梅干しも今年は断念することになりました。
作物の不作がこんなにも気になるのは、ただただ私が食いしんぼうだからというわけではありません。
九星気学では、来年2025年は大地のエネルギーを象徴し、農業の星でもある「二黒土星」が1年を司る年と考えます。
そして、ラッキーフードはお米だったり、あんこだったり。煮物や煮魚、ぬか漬けなどが並ぶ「和の食卓」が福をよびこむ1年になるんです。それなのに日本の主食「お米」が不足するなんて……。
来年の運気にも影響が出てくるのではないかと心配したからです。
薬膳では「うるち米」は、胃腸の働きを整えて体を元気にしたり、イライラを落ち着かせたりする「健脾益気(けんぴえっき)」や「和胃除煩(わいじょはん)」という効能があると考えます。
食べ過ぎたら体を害することもありますが、それぞれの体質や体調に合わせて食べれば体を元気にしてくれるスーパーフードがお米なんです。
また、二黒土星は一般大衆の星でもあります。
「政治のことはわからない」とか「どうせ何も変わらない」なんて思わずに、私たち一人ひとりが政治に向き合うことが大事な1年になります。
物価高対策に真摯に取り組まない政治家には「NO」と声を上げましょう。
現況をよくするために来年のラッキーフードのひとつお米を食べて、英気を養いませんか?
どんなに小さな一歩でも、ささやかな行動でもいいのです。何事もくじけずに続けることが、2025年の開運行動です!
プロフィール
高倉知子
薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。