エッセイ

台所から旬だより

猛暑に備える!薬膳カレーのすすめ

長期予報によると2016年の夏は猛暑だとか。
実は、薬膳の教科書でもある「黄帝内経・素問」の中の「運気編」にも、「丙申年は炎暑となる」「小満から大暑までの時期は炎暑となって雨が止む」と書いてあるんですよ。

「運気」なんて言われると「占いのことでしょ?」と思われるかもしれませんが、この運気とは「五運(木・火・土・金・水)」と「六気(風・寒・暑・湿・燥・火)」というものが合わさったもので、天候の変化によって起きる全ての現象を一定のリズムに則ってまとめあげたもののことです。
何千年も前に書かれた書物の中に、自然界の変化によって起きる病気やその治療法などがしっかりと書かれているなんてすごい!

ちょっと話がそれましたが、2016年の小満は5月20日で大暑は7月22日。
ちょうど梅雨時期にあたるわけですが、今年はしとしとと降る梅雨らしい雨は少なく、降ったかと思えばゲリラ豪雨と言われる局地的な大雨ばかりのような気がしませんか。

そんな雨が少なくて炎暑と言われている丙申年には、一体どんな症状が現れやすくなるのでしょうか。
例えば、耳が聞こえにくくなる、目がくらむ、鼻血が出やすくなる、のどが腫れて痛む、胸やお腹がつまったような感じになる、体が重だるいなど。
これらの症状って「熱中症」でよくみられるものですよね。
つまり、今年はより一層の熱中症対策が必要になるということ!
こまめな水分補給、適度な塩分補給、十分な睡眠など予防対策は色々ありますが、薬膳でも熱中症対策につながる養生のポイントがあります。

薬膳では、夏は五臓「心」を労ることが大切とされていることから、「心」の働きを助ける「苦味」と「赤い色」の食べ物をとるとよいと言われています。
苦味に分類されるものは、苦瓜、レタス、銀杏、お茶類、コーヒー、赤いものは、トマト、梅、すいか、小豆など。
その他では、夏に旬を迎える胡瓜や冬瓜などの「瓜類」もおすすめです。
これらは、加熱調理しても「体を冷ます」働きがあるので、なるべく「温かい状態」で飲んだり食べたりすることが大事!
炎暑・猛暑でなくても夏場は口当たりのよい冷たい食事が多くなりがち。
胃腸の働きが低下する人も多くみられるので、「温かい食事をとる」ということも大事な養生ポイントになるんですよ。

というわけで、私がこの時期におすすめしている薬膳料理は夏野菜を使ったカレー!
カレーに使われているターメリックやクミン、コリアンダーなどのスパイスは、胃腸の働きを助けてくれる「生薬」ばかり。
自分の症状にあったスパイスや体質に合った食材を選んで、五臓「心」を助ける夏野菜を使ったカレーは立派な「薬膳料理」です。
猛暑の今年、「薬膳カレー」でおいしく楽しく養生しましょう。

プロフィール

高倉知子

薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。

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