エッセイ

台所から旬だより

2017年のラッキーフード? ~薬膳鍋のすすめ~

昨年のエッセイで「2016年はあらゆる隠し事が明らかになる年」と書いたのですが、芸能人や政治家の不倫騒動、泡沫候補だと思われていたトランプ氏の当選など、まさにそんな1年でしたよね。

では、2017年は一体どんな年になるのでしょうか。
世の中の価値観が変わる、自分の考え方が変わる、働き方が変わるなど。
どんな人でも、望むとも望まざるとも、それぞれの立場で大なり小なりの変化が起きる「変化・転換の年」です。
ですから、その変化と向き合い、自分らしく楽しく前に進んでいくことが大事な1年と言えます。

そんな2017年「丁酉(ひのと・とり)」年について、もう少し詳しくみてみましょう。
「丁」という漢字は「釘」を表すことから「固定する/安定させる」という意味が、「酉」という漢字は「醸す」を表すことから「発酵/成熟」という意味があります。
そこだけをみると「成熟した世の中になって安定した1年になる」と言いたくなりますが、そうは簡単にいきません。
「丁酉」を「五行説」にあてはめると、丁は天の気で火、酉は地の気で金になり、「火(天)は地(酉)を尅す(こくす)」という関係になります。
「尅す」を簡単に言うと、相手をやっつけるということ。
つまり、天と地がケンカしている状態なので、世の中に安定を求める空気がありながらも、全体の動きは激しく、落ち着かず、様々な問題が生じてくる1年になります。
例えば、国際紛争、水災害、心の隙間を狙うかのような詐欺、前年に引き続き不倫など。
いやはや、今年もなかなか大変な1年になりそうです。

波乱含みの2017年、心身ともに健やかで、運気よく過ごすためにはどうすればいいのでしょうか。
運命学にはラッキーカラーやラッキースポットなど運気をアップさせる方法が色々とありますが、薬膳料理講師の私がお伝えしたいのはやっぱり食べ物。
というわけで、2017年のラッキーフードをご紹介します。
食材では魚介類や豆腐、調理法では汁物など。つまり、冬の定番「鍋もの」がラッキーフードになるんです!
世の中には色んな鍋ものがありますが、ここはひとつ薬膳の知恵をプラスした「薬膳鍋」をおすすめします。

でも、なぜラッキーフードに薬膳が必要なのでしょうか。
それは、身体も心も運気も、停滞して淀んでいてはダメだから。
薬膳では「気・血・水」が過不足なく体内にめぐっている状態を健康とし、運命学では「めぐり合わせがよい人」を運のよい人と考えます。
どちらも「めぐり」が大事なのですから、「気・血・水」のめぐりをよくする薬膳スープでラッキーフード「鍋もの」を作れば一石二鳥というわけです。
そうそう、実は「お酒」も2017年のラッキーフードのひとつです。
お酒もめぐりをよくするものですから、お鍋に合わせてほどほどに楽しむのもいいものです。
変化・転換の2017年、ラッキーフードを食べたり飲んだりして運気をアップさせ、自分らしく楽しく過ごしましょうね!

プロフィール

高倉知子

薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。

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