エッセイ

台所から旬だより

美味しく食べて、楽しく遊ぶ! 開運旅のすすめ。

今年4月は九星気学において「開運旅」の絶好シーズンでした。
開運旅の基本には「自分の吉方位となる場所に行く」「その土地で採れたもの、作られたものを食べる」というものがあります。
というわけで、私も気学仲間と一緒に自分達の吉方位となる新潟県村上市に行ってきました!

「開運」うんぬんだけでなく、旅の醍醐味といえば「出会い」ですよね。
まあ、くいしんぼうにとっての出会いは「その土地ならではの美味しいもの」に集約されますが…。
そして、その出会いは旅先だけで終わらず、誰かのため、ついでに自分のためのお土産として持ち帰られ、長い付き合いになることが多々!
お土産選びって、旅先での食事と同じくらい楽しいものですよね~。

村上の名産品といえば、鮭をはじめとした海産物、村上牛や豚など畜産物、日本酒、村上茶、塩など、辛党のくいしぼうにたまらないラインナップ。
あれもこれも目移りする中、まず選んだのが塩引き鮭。
村上の気候風土にあった製法で作られる塩引き鮭は、秋に獲れた鮭をひと冬じっくり発酵熟成させたもの。つまり、日本人の健康的な食生活に欠かせない発酵食品。
そんな塩引き鮭と、同じく発酵食品である日本酒を合わせた素晴らしい料理があるのですが、ご存知の方はいらっしゃいますか?
それがこの「鮭の酒びたし」です。
お皿に薄くスライスされた塩引き鮭を並べ、生姜の薄切りを添えてお酒をふりかけ、数分おいてから食べるというこの料理は、のんべえにはたまらない美味しさなのです。
もちろん鮭にふりかけたお酒も村上にある酒蔵のもの。

それにしても、村上に訪れるまでは「鮭といえば北海道かな~」と思っていたのですが…。
塩引き鮭を購入したお店の方曰く、「村上には鮭を使った料理が100種類以上あるんですよ」とのこと。
鮭食文化が古くから発展した村上では、普通なら捨ててしまうことが多い内臓部分、骨や皮などを使った料理法がたくさんあるそうで…。いやはや、本当に驚きました!
また、日本酒を購入した酒蔵では、たくさんの試飲とともに「知っているようで知らなかった」お話を聞かせていただき、感心しきり。

自分の吉方位へ旅に出ると、その土地ならでは美味しいもの、文化、自分たちが扱うものに自信と誇りを持って働く方々との出会いなど、素敵なことがたくさん起きるんですよ!
やっぱり旅に出るっていいものですね。

帰宅後、村上の人たちの鮭と酒への深い愛情を思い出しながら、私も鮭料理を作ってみました。
お土産に買って帰ってきた「鮭の中骨」と一緒にちょっとずつ余りがちな根菜類をコトコト煮込み、「鮭の酒びたし」にちなんで酒粕と味噌で味付け!
お腹も心も満たされ、楽しかった旅の思い出がよみがえる具沢山のひと椀となりました。

旅の最中も帰宅後も、美味しくって楽しい開運旅、みなさんも行ってみてはいかがでしょうか?

プロフィール

高倉知子

薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。

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