47のシアワセを追いかけて
名古屋メシをとことん味わう愛知の旅
食欲の秋!
あなたを華麗なる名古屋メシの世界にお連れしましょう!
名古屋の朝は喫茶店から始まります。
合言葉、もとい、注文はただ一言「ホット」と告げるだけ。焼きたてのトースト、ミニサラダ、ゆで玉子がコーヒーに「ついて」きます。名古屋人はおもてなし好きなのかしら…? いや、たぶんオトクが好きなのでしょう。
キュルルル…
時計の針が12時を指す頃、聞こえてくるのは、腹時計でしょうか。
「昼は軽めがいい」?
「いやいや、物足りない」?
ではがっつりメシと、さっぱり麺類の両方をご案内いたしましょう。
名古屋といえば「ひつまぶし」。蒲焼きにしたうなぎが短冊状に刻んであり、一杯目はそのまま、二杯目は薬味をたっぷりかけて、最後はお茶漬けにするアレです。
愛知・三河の一色町はうなぎの一大産地。愛知県人はうなぎが大好き。
また愛知県人の大好きな赤みそでモツを煮込んだ土手めしも人気です。徳川家康の生まれ故郷、岡崎の地には今も老舗の味噌蔵が残っています。天下の赤みそは「どえりゃあうみゃあ」のですから。
さて軽めに麺でいきたいアナタには…。
さっぱり系をご所望ならば、「きしめん」でしょう。平らな形状の麺で、コシはなく柔らかいのでするするっといただけます。新幹線のホームや熱田神宮の中にも専門店があり、オフィシャルな名古屋麺の代表格です。
ローカルで人気なのは、なぜか台湾にはないピリ辛の「台湾ラーメン」、妙にやみつきになる「玉子とじラーメン」、東海人なら誰もが知っている鶏白湯系スープの「すがきや」などなど。
さらに変わり種をお望みなら、「あんかけスパゲティ」をどうぞ。ミートソースとトマトソースの中間のような深いコクが絶妙。また夏なら「冷やし中華のマヨネーズトッピング」。冬は「味噌煮込みうどん」もあり、名古屋の麺文化は実に幅広いのです。
おっと、そうこうしているうちに、メインディッシュのお時間です!
晩酌のお供には手羽先の唐揚げ、みそ串カツ、土手煮からスタート。お肉なら名古屋コーチンですね。さらに、矢作川の大アサリに、イチジク、銀杏と愛知にはおいしいものがいっぱい。
あ、どこからか、「燃えろ、ドラゴンズ」の合唱が聞こえてきますね。
えっ、もうページがない?
紅葉の名所、香嵐渓の話もしたかったのに…。では続きはまたいつか。
プロフィール
杉浦美佐緒
愛知県出身。カメラマン・編集者を経てフリーライター。旅をはじめ、美容・健康・癒し・ライフスタイル全般を幅広く手がける。好きな食べ物は熊本の馬肉、京都のサバ寿司、仙台のずんだもち。憧れの旅人は星野道夫。旅のBGMは奥田民生の「さすらい」~♪