エッセイ

台所から旬だより

身近なものを育ててみよう!~リボベジのすすめ~

前回のエッセイで「めげない心と体を作りましょう!」なんてことを言っていたのに、ここ最近ちょっと気分が落ちています。

いや、だって、食品や日用品のみならず、電気やガスなども値上がりする一方。
元気・根気・やる気を作る「補気」の食材のお米の価格は高騰したままですし、栄養価が高くて、お手頃価格のはずの旬の食材も高かったり、そもそも出回っていなかったり。
日々の食事作りはもちろん、薬膳レシピ制作にも頭を悩ますことばかり。

なんて、いやはや、どうにも愚痴っぽくってすみません……。
私のモットーは「毎日の食事で心と体を、毎日の開運行動で運気を整えよう」ですし、ここらで心機一転、気合を入れ直したいと思います!

九星気学では、2025年は「二黒土星」という星が象徴するものが、私たちの暮らし方や働き方に影響を与えると考えます。
この二黒土星という星は、母なる大地を象徴していて「何かを育てる」ことが得意な星とされています。

このことから、2025年の開運行動のひとつは「育成」となり、子ども、後輩や部下の育成とか、動物や植物のお世話も開運行動になるんです。
そうそう、何かを育てることが開運行動だからといって、無責任にペットを飼い始めるなんていうのは絶対にだめですよ!

きれいなお花や観葉植物を育てるのもいいのですが、野菜の高騰も続いていますし、食いしんぼうの私がおすすめしたいのがキッチンで手軽に始めることができる「リボベジ」です。

リボベジ(リボーンベジタブル)とは、三つ葉や豆苗など葉物野菜の根、大根や人参など根菜類のヘタ、ネギの根など、ふだんは捨ててしまうような部分を使って、再利用して栽培すること。
阿佐ヶ谷姉妹の影響で豆苗を再利用されている方も多いのでは?

大地の年ですから、土と触れ合える家庭菜園やベランダ菜園もおすすめなのですが、このエッセイが公開される頃は「土いじり」は避けた方がよいとされる「春土用」期間。
※2025年の春土用は4月17日~5月5日まで。

すでに家庭菜園をされている方はあまり気にしなくてもいいのですが、「これから始めてみよう!」という方は土用期間の土いじりは避けて、まずはキッチンで水耕栽培を始めてみてください。ヘタから育てた人参葉や大根葉は汁物のあしらいに最適です。毎日、水換えをすると失敗なく育ちやすいと思います

リボベジは食費節約といった面だけでなく、毎日すくすくと育っていく様子を身近で見られることもいい感じ!ついつい暗いニュースに引っ張られてしまう私を元気づけてくれています。

キッチンで始められるリボベジで、生命力あふれる野菜のパワーを目で見て、食べてチャージして、コツコツがんばる力を蓄えましょうね!

プロフィール

高倉知子

薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。

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