エッセイ

恋しいアジア!お腹もまんぷく美味しい食紀行

海南チキンライスにラクサ! 渋谷はシンガポールパラダイス名物店5選

東京は世界中の各国料理が食べられる都市。私が愛するシンガポール料理も20軒ほどのレストランがあります。中でも最近、「渋谷にシンガポールレストランが増えた」という情報が入り、さっそく訪ねてみました。
実は、シンガポールレストランが一番多いのは銀座です。それも土地柄か、シンガポールから日本に上陸した、現地の有名店が銀座エリアに集中しています。一方、渋谷のシンガポールレストランは、日本人が現地で食べた料理に魅了されて開業するパターンが多いのが特徴です。
ということで、今回は、渋谷のシンガポールレストランをセレクトしてご紹介します。
シンガポールは国民の74%が中華系で、マレー系やインド系もいる多民族国家なので、中国の調理法にスパイスやハーブ、南国の食材を取り入れた個性的な料理がたくさんありますよ。

海南チキンライスの聖地が商業施設に進出「海南鶏飯食堂5」

2003年東京・六本木に開業した海南チキンライスの聖地ともいうべきシンガポールレストランの渋谷店。茹で鶏とその茹で汁で炊いたごはんの海南チキンライスが人気となって、当時はちょっとしたブームになったものでした。
メニューには、エビの黒胡椒炒めやココナッツミルクで作るチキンカレーなど、シンガポールでおなじみの料理がたくさん揃っています。

「シンガポールチキンライス」1000円。スープ付き。

鶏むね肉の艶やかな見た目に吸いつくようなしっとりとした肉質が絶品です。チリソース、生姜ソース、中国黒醤油をお好みでつけて食べます。ソースはたっぷりとつけた方が美味で、足りなくなったらスタッフさんが補充してくれます。そして、なんとごはんもお代わりできちゃいます。ごはんにソースをかけるだけでもおいしいので、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
このワンプレートで鶏肉の量を増やした海南チキンライス1300円、1700円)も提供しているので、たくさん食べたい人はぜひ!

  • 海南鶏飯食堂5 MIYASHITA PARK店
    東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK North 3階
    11:00~23:00(L.O.22:00)
    03-5468-2711
    休みは施設に準ずる
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奥渋谷のおしゃれカフェとしても人気「SINGAPORE HOLIC LAKSA」

元々は2015年原宿駅近くにオープンし、渋谷へと移転した「シンガポールホリックラクサ」。シンガポールで食べた麺料理「ラクサ」に魅了されたオーナーの店です。実際に現地のラクサ店で作り方を習い、オリジナルの味を完成させました。
店内も白亜のすっきりとした内装で、ランチタイムやカフェタイムなどでのんびりと利用したくなる空間です。

「ラクサ&チキンライスセット」Sサイズ1320円。S~LLサイズあり。

ココナッツミルクのベースに、エビやレモングラスといったハーブを加えたペーストで南国の味に仕上げたラクサ。濃厚なココナッツミルクの味にエビの風味が重なって、南国のハーモニーが広がります。こちらのチキンライスとのセットは原宿時代から人気で、ハーフ&ハーフになっています。一度に2種類の味が試せるのも嬉しいですね。私は毎回このセットを頼んで楽しんでいます。
同じくシンガポール名物のココナッツミルクで作るカヤジャムのトーストがあるのですが、それが小腹のすいた時のカフェタイムにちょうどいいので、こちらもぜひ!

  • SINGAPORE HOLIC LAKSA
    渋谷区宇田川町37-15 ARISTO渋谷2階
    11:30~23:00(L.O.22:00)
    03-6804-1833
    第2月曜日&第4月曜日休み ※祝日の場合は営業(振替休日なし)
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中華系シンガポール料理の創作料理が絶品「獅天鶏飯」

東京・新橋にあった店舗が渋谷に移転したのが2022年。「中華系シンガポールのアジアン酒場」を意識した町中華のように気軽に立ち寄れる店です。スパイスを効かせた創作料理もあって、アルコールと相性の良い料理が揃っています。
店名にもあるように海南チキンライス(海南鶏飯)が名物なのですが、私がおすすめするのが「福建麺」です。

「福建麺(ホッケンミー)」1540円。

見た目もダイナミックな海鮮の麺料理ですが、麺と具材をたっぷりのスープで炒め煮込みするのが特徴です。エビの凝縮された海鮮出汁が麺にも染み渡って夢中になる味わいなのです。
柑橘を絞って、添えてあるサンバルという自家製チリソースを加えて食べると、これまた味が際立って箸が止まらなくなります。アルコールの〆にもぴったりです。
4月には「MIYASHITA PARK」の近くに「獅天鶏飯ハナレ」という2号店をオープンさせ、ますます人気となっています。

  • 獅天鶏飯(してんけいはん)
    東京都渋谷区渋谷3-18-10 大野ビル2号館 2F
    ランチ11:30~15:00、ディナー17:00~23:50
    土・祝日11:30~23:50、日11:30~22:00
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広東式チェーシューやクリスピーポークが食べられる「南洋新記」

今年2月にオープンしたシンガポール人がオーナーの店です。中国・海南島出身の移民が東南アジアに広めた海南チキンライスをはじめ、チャーシューやクリスピーポークといった広東式の焼き物料理が揃います。
1階と2階のフロアには、お店経緯や昔のシンガポールの様子をパネルにしたものや民族衣装が飾られていて、シンガポールの文化を感じられる内装となっているのでチェックしてみてくださいね。

「シンガポール風チャーシュー」(左)、「シンガポール風パリパリポーク」(右)。

それぞれの料理は単品で提供(ハーフサイズ2100円~)されたり、ライスと一緒にワンプレート料理(1300円)として提供されたりしています。
チャーシューは甘じょっぱい味付けにしっとりとした肉質の柔らかさ。豚皮がカリッと仕上がったポークは、バラ肉を使用していて脂身のところまで甘く仕上がっています。正直、食べ出したら止まりませんよ。

  • 南洋新記(ナンヨウシンキ)
    東京都渋谷区渋谷3-14-4
    11:00~22:00
    土曜日休み
    ホームページ

南国のレトロ喫茶メニューを体験「シンキーズ」

シンガポールには海南島出身の中国人によるシンガポール料理がたくさんあるのですが、こちらは朝食から訪れる人が絶えない“コピティアム”(現地のコーヒーショップのこと)をおしゃれレトロ喫茶にしたお店です。
ナシレマというごはんプレートやラクサ麺など、シンガポール定番の料理がランチタイムやディナータイムに食べられます。

「カヤトースト」1000円。ドリンク付き。

こちらは朝食やおやつとして人気のカヤトーストのセットです。“カヤ”とは、ココナッツミルクとパンダンリーフという香り高いハーブエキス、卵、砂糖を炊いたスプレッドのことで、トーストに塗った現地の人たちが愛する味です。
甘いトーストにはバターも挟んで、醤油と胡椒をかけた温泉卵をディップして食べます。意外に思うかもしれませんが、甘しょっぱくてクセになる味なのです。
さらに、カヤトーストには“コピ”という甘い練乳入りのコーヒーを一緒に合わせるのがベスト!口の中が甘くなりますが、この甘さがホッとする南国の味なのです。

  • シンキーズ
    東京都渋谷区渋谷2-9-11インテリックス青山通ビル 101号
    03-6450-5284
    ランチ11:00~16:00(L.O.料理15:30)
    ディナー17:00~21:00(L.O.20:20、ドリンク20:50)
    土、祝11:00~21:00(L.O.料理20:20、ドリンク20:50)
    水、日休み
    ホームページ

いかがでしたか?今回は料理が重ならないようにご紹介しましたが、それぞれのレストランではいくつか同様の料理を提供しているので、食べ比べをしてみてもおもしろいかもしれません。
さらに、渋谷にはシンガポール料理ではないけれど、シンガポール発のバーやファッションブランドの店、フレッシュジュースの自販機なんかもあるので、実はもっともっとシンガポールが溢れているのです。
食べたり、ショッピングしたり、渋谷という街に少しでもシンガポールが馴染んで、みなさんが楽しんでくれると嬉しいです。

※店舗の情報は掲載当時のものです。

プロフィール

伊能すみ子

アジアンフードディレクター/1級フードアナリストアジア料理を得意とし、旅をしながら食の楽しさを探究。メディアを中心にアジア食品の提案、店舗リサーチ、食文化コラム執筆など幅広く活動。また、ごはん比較探求ユニット「アジアごはんズ」では、シンガポール担当として、東南アジア4カ国の食べ比べイベントを不定期で開催している。

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