47都道府県 イラストで名所巡り♪
大分県「湯布院 大分川沿いの桜並木」春

42回目は大分県『湯布院 大分川沿いの桜並木』です。
大分県は温泉で有名な場所です。別府温泉、湯布院。どちらも良質な温泉で人気があります。今回は創作短編小説の主人公に大分県を旅してもらおうと思います。主人公は29歳の入社7年目の女性同期の女子旅です♪
皆さん女子旅は好きですか?
私は大好きです。旅をするなら感覚が合う仲良しの女子と行くのが最高と思っています。
性別により違いがある訳ではないのですが、同性の方が感覚や味覚、趣向が合うし、気を遣わなくて良いし、何よりゆっくりお喋りが出来るのが最高なのではないでしょうか。今回はそんな女子旅が最高であることを実感した話です。
「女子旅最高!」
ここは大分県の湯布院。桜の時期に合わせて同期3人と有給をとり旅行に来ている。湯布院には会社の福利厚生の一つで提携している有名老舗旅館があるからだ。
私たちは宿に到着して直ぐに露天風呂に向かった。
大きな露天風呂からの景色は最高で、悠々とした由布岳を見ながら温泉の素晴らしさを心と体で体感した。思いのほか長湯して、肌がツルツルとなって大満足。上がった後は和食の贅沢なコース料理で舌鼓。夜は地酒を飲み、部屋つきの温泉にも入ったりしながら、のんびりと過ごした。
布団に入った後も夜中までお喋り。温泉で身体がホカホカしているせいか話している内に眠りに落ちてしまった。
翌日、桜の名所である大分川沿いの桜並木に向かった。湯布院駅から歩いて10分ほど行くと「御幸橋」が見える、そこから上流に向かう「城橋」までの散策路を「菜の花堤」と言い、川の脇に満開の菜の花畑と桜並木が続いている。桜並木の後ろに見える富士山のような大きな山は昨日温泉から見えた由布岳だ。別名「豊後富士」と言うらしい。空と川の青、桜のピンク、菜の花の黄色が濃く美しく、そのカラフルな自然の調和に心が躍った。
彩りある景色に囲まれて散歩している内に心がウキウキしてきた。そして、自然と恋バナに花がさく。
3人共、現在進行形で付き合っている彼氏がいる。学生時代の友達の間で結婚の話もちょこちょこと出てきた。今後我々はどうなるか。
サエは20歳から長く付き合っている彼がいるが、彼と結婚はしないと言う。どう別れを切り出すか悩んでいた。
ミユは付き合って半年、心はこの桜のようにウキウキしているが、彼の家柄が違い過ぎて、親に結婚を反対されると頭を悩ませている。
そして私は3年付き合っている彼がいて1年前から同棲をしている。最近彼の嫌なところが目についてイライラが溜まってきていた。
三者三様、十人十色の恋模様、恋の悩みを抱えていた。
広々とした美しい景色に心が開放的になり、抱えていた其々のモヤモヤが爆発した。共感し、忌憚ない意見を言い合い、段々と話が笑い話になり、最後はスッキリ! 心の中のモヤモヤはいつの間にか消えていた。
旅は心と頭をリセットさせてくれる。そして栄養と元気を与えてくれる宝物のような時間だ。感覚が同じ仲良しの女友達とゆっくりお喋りしながら心を通わせ合い、笑い合い、楽しめる女子旅は特に最高なのだ!
プロフィール
本山浩子
東京都出身 イラストレーター 人物のハッピーでキャッチーなタッチと風景の和む優しいドラマを感じるタッチで出版・広告等で、大人から子供向けまで幅広い世代に愛されるイラストを手掛ける。2013年に読売新聞夕刊で毎週「本山浩子の駅前とことこ」で散歩イラストエッセイも連載。
47エッセイでは旅に出たくなるような47都道府県の名所のイラストを楽しく描き綴る。
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