台所から旬だより
2025年をどう過ごす? ~しなやかにしたたかに生きる草木を見習おう!~

最近の食品価格の高騰、本当にしんどくないですか?
自炊をしている人はもちろん、外食や中食が多い人でも、家計の中で食費のしめる割合が増えたと感じている人は多いのではないでしょうか?
それもそのはず、昨年2024年にエンゲル係数が29%超えと3割に迫る勢いになっていて、なんと40数年ぶりの高い水準になっているそう!
栄養豊富で価格も安く、使い回しが利く「庶民の味方」のようなキャベツや白菜が1玉1,000円超えになるなんて、誰が予想できたでしょうか。
昨年1月のエッセイで「2024年はスピード感のある1年になる」とお伝えしましたが、物価上昇のスピードがこんなにも急激なものになるとは……。
前回のエッセイで「2025年のラッキーフードはお米やあんこ、煮物や煮魚、ぬか漬けなどが並ぶ和の食卓」とお伝えしました。
高級食材で作るハレの日のご馳走ではなく、日常的に食卓に上る食材で作るケの日の食事が福をまねくものになるんです。
それなのに、日本人の主食のお米の価格は上がる一方。安い傾向にあるはずの旬の野菜まで品薄だったり、高くなったり。「和の食卓」を整えるにも一苦労といった感じですよね。
そんなこんなの現状を嘆いたり、未来まで悲観したくなったりする気持ちもありますが、そうも言っていられません!
東洋運命学では、今年2025年は一般大衆の星「二黒土星」が司る一年になります。
そして、天の気「乙(きのと)」は地面を這うように迷いながらも成長する草木や花といった植物を表し、地の気「巳(み)」は古いしきたりに終わりを告げ、生まれ変わることを表しています。
つまり、私たち一人ひとりが社会の中心となり、しんどいことが続いたとしても前進することを諦めず、自分自身を、そして世の中を生まれ変わらせるチャンスの年とも言えるんです。
そんな今年の開運行動の一つは「足元を固める」です。ちょっとやそっとのことでは揺るがない自分を確立させるためにもライフスキルを身につけることが大事。
あらゆることを学び、体験して、たとえ失敗したとしてもめげずに続けていくためにメンタルを鍛える必要もあります。
めげない心と体を作るためにおすすめなのが、今年のラッキーフードでもある「お米」や「芋類」や「豆類」です。これらは元気の気、根気の気、やる気の気を補う「補気」の食材です。
補気の食材を加熱調理して、よく噛んで、ゆっくり食べるとさらによし!
しんどいことも多い2025年ですが、毎日の生活にラッキーフードや開運行動を取り入れて、したたかで強い植物のように戦い、自分自身をそして世の中を生まれ変わらせましょう。
プロフィール
高倉知子
薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。
