エッセイ

台所から旬だより

開運チャンスは毎日ある! ふだんのごはんにラッキーフードを取り入れませんか?

心と体と運気が不安定になりやすい春の土用の真っ最中。みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

前回のエッセイでもお伝えしたように、2024年は「運気の変わり目」の年のため、波乱が起きやすい時期と考えます。日本各地での地震、世界各地で発生している自然災害や紛争など不穏な空気が漂っています。さらに今は「季節の変わり目」の春の土用!

薬膳では、春は感情に深く関わる五臓「肝」の働きに不調が出やすく、イライラしたり、落ち込みやすくなったりすると考えます。また、五臓「肝」の働きが乱れると、消化吸収を司る五臓「脾」の働きまで低下し、消化不良や腹痛などを引き起こしたり、くよくよしやすくなったりします。
「心がざわざわする」「なんだかやる気が出ない」なんて当たり前、ある意味では仕方がないことかも。

でも、そんな心身の健康管理が難しい時期であっても、私たち一人ひとりができることがあるんです。
その一つが毎日の食事にラッキーフードを取り入れて、自分の心と体に福を招き入れるということ。

中国の言葉に「病は口より入り、禍は口より出ず」というものがあります。
病気は食べたり飲んだりするものによって入ってしまったり、災いは余計な一言によって起きてしまったりするという意味です。
つまり、ふだん何気なく口にする飲食物や口に出す言葉を意識すれば、病や災いを防ぐことだってできるということ!

春土用中のラッキーフードは、五臓「肝」の働きを助けるあさりやしじみなどの貝類、にらやグリーンアスパラガスなど緑が濃い野菜、薬膳食材としてよく知られるくこの実です。
それに合わせて、五臓「脾」の働きを助ける新じゃがいもや山芋など芋類、そら豆や大豆など豆類。気の流れや巡りをよくするそばやシソもいいですね。
10年に一度レベルと言われる季節外れの暑さの今春。体の中の余分な熱をクールダウンさせるタケノコやワカメやイチゴも食べてみて!

そうそう、春は感情の起伏が激しくなる傾向があります。せっかくラッキーフードを食べて福を招き入れても、自らの余計な一言によって災いを招いてしまったらもったいない!
カッとなったら空を見上げたり、天井を見たり、深呼吸をしてみて。
この時期はふだんから、気の滞りを解消して心身をリラックスさせる効果があると言われているジャスミン茶や菊花茶を飲んでおくのもいいですね。

食事の回数やタイミングは人それぞれ。それでも毎日1~3回はラッキーフードを取り入れる開運チャンスがあるはず!
ただ漫然と食事をするのではなく、心と体と運気を整えるために旬の食材を意識してください。
春土用が明ける5月5日の立夏に向けて、ふだんのごはんにラッキーフードを取り入れて、心と体と運気を整えましょう。

プロフィール

高倉知子

薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。

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