エッセイ

台所から旬だより

2023年はターニングポイントの年! ~色んな味、色んな人と交流しましょう~

「若者の〇〇離れ」というものを目にしたり、耳にしたりすることが多くなりました。
最近では「梅干し離れ」が加速しているとのこと。ご飯のお供として、昔ながらの健康食品として、どこのおうちにもあるものと思っていたので、消費量が激減していると知り、びっくりしました。

年々、酸味や苦味の食べ物が苦手という人が増えていて、「梅干し離れ」の原因には「酸っぱいものが好きじゃない」という声が多いそう。確かに、私の周りでも「はちみつ風味の甘い梅干しなら食べられる!」という人が少なくありません。

そういえば、世界三大料理の国フランスでも、酸味や苦味、渋味といった複雑な味わいの料理やワインは敬遠される傾向にあるとか。
時代によって、好まれる味覚は変化していくものですが、酸っぱいものはまずい、甘いものだけがおいしいとなったら、ちょっとさみしいですよね。

薬膳では、酸味には「収斂固渋(しゅうれんこじゅう)」という多汗や下痢の症状を改善する働きが、苦味には「清熱解毒」という熱を冷ましたり、老廃物を排出させたりする働きがあると考えます。
蒸し暑い夏に、酸っぱい梅干しを食べたり、苦いゴーヤーを食べたりするのは理にかなっているんです!

味覚の偏りは、心と体、そして運気のバランスにも影響を及ぼします。
まずは、苦手意識を取り払って、からだによくておいしい酸味や苦味の食べ物を探してみませんか?
ちなみに、今年は「さわやかな酸味」の食べ物がラッキーフードのひとつ。好き嫌いを減らして、色んな味の食べ物を食べて、心と体と運気を整えたいものですね。

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ところで、改めてよく考えてみれば、梅干しって意外と高いものが多いような気がします。
「若者の〇〇離れ」の原因には、好みや価値観の違いという問題だけでなく、「コスパが悪い」とか「高くて買えない」というお金の問題もあるのでは?
それもこれも、「失われた30年」と言われる日本経済の長期停滞によるもの。さらに、増税やら物価上昇やら、お金の心配事は増える一方。あらゆるものから「離れる」のは若者だけでないのかも。

実は、東洋運命学からみても、この数年は一般市民の星に凶神がつくことが多く、試練が続いていました。でも、立春から始まる新しい年「癸卯(みずのと・う)四緑木星」からは変わるんです!
厳しい冬の時代が終わり、希望の春がやってきます。

そんな今年は、物事を筋道立てて考えたり、新しい風を取り入れたり。様々な分野の人と交流して、困難を乗り切る年。居心地のいい場所から一歩踏み出して、挑戦することが2023年の開運行動になります。
私たち一人ひとりが停滞した社会を変えるために行動を起こして、2023年を「失われた30年」を取り戻すターニングポイントにしませんか?

プロフィール

高倉知子

薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。

薬膳GOHAN

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