エッセイ

台所から旬だより

今年一番の運気の荒波を乗りこなせ! ~薬膳冷や汁のすすめ~

いくら2022年が「破壊と再生」の年だからといって、あまりにもショッキングな出来事が続いていますね。長引く疫病、戦争、暗殺、異常気象など、つらいニュースを見聞きして、心と体が不安定になっている人も多いのではないでしょうか。

そんなただでさえしんどい時期なのに7/20から夏の土用に突入し、ますます不安要素が増えてしまいました。
こちらのエッセイでも動画でも、何度も繰り返しお伝えしていますが、土用とは年に4回訪れる季節の変わり目であり、心と体と運気が不安定になる要注意期間!
ですから、土用が明ける8/7「立秋」までは、何事も腹八分目を心がけて、攻めよりも守りの姿勢でいることをおすすめしています。

薬膳的には、土用期間は胃腸の働きが低下しやすく、体調を崩す人が多くなると考えるため、胃腸を丈夫にして消化機能を高め、体の中のめぐりをよくする食事を摂ることをおすすめしています。
どんな食材がよいのかと言うと、お米や雑穀などの穀類、豆類、いも類、きのこ類、生姜や紫蘇、にんにくなど。その他では、味噌や醤油、納豆、漬物、ヨーグルトなど、発酵食品をこまめに摂るのもいいですね!

詳細は省きますが、今年の夏土用はかなり厳しいものになりそうで……。そんな土用期間を乗り切るために薬膳レシピをご紹介しますね。
心がざわざわする人、体がだるい人は、テレビやインターネットなどの情報を遮断して、今年の開運行動のひとつ「料理」に集中してみませんか?

夏土用を乗り切るための「薬膳冷や汁」のレシピ

材料:2人分程度

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  • 鯵の干物(小さめのもの) 1枚
  • 胡瓜のぬか漬け 1/2本程度
  • みょうが 1個
  • 紫蘇・生姜スライス 各2枚程度
  • 陳皮(あれば) 1g程度
  • 出汁 400ml程度
  • 味噌(あれば麦味噌) 30g程度
  • 白練りごま・白すりごま 各小さじ2程度
  • そうめん、もしくはご飯 適量

作り方

  1. 温かい出汁に味噌と白練りごまを加えて溶かし、冷蔵庫で冷やしておく。
  2. 鯵の干物を焼き、小骨などを取り除きながら細かくほぐす。
  3. 陳皮は水で戻してから細かく刻んでおく。
  4. 胡瓜のぬか漬けは小口切り、みょうがは縦半分に切ってから小口切り、紫蘇と生姜はそれぞれせん切りにしてから水にさらしておく。
  5. 1.の汁にほぐした鯵の干物、胡瓜のぬか漬け、白すりごまを加えて混ぜ合わせておく。
  6. そうめん、もしくはご飯を器に盛り、5.の汁をはり、みょうが、紫蘇、生姜、陳皮を天盛りにする。

 
発酵食品パワーをプラスするため、風味アップのために胡瓜のぬか漬けを入れましたが、ない場合は塩もみ胡瓜でもOK!それも面倒な場合は小口切りにしただけでも大丈夫。
冷や汁といえば、ご飯にかけて食べるものですが、夏の味覚の定番「そうめん」と一緒に食べるのもおいしいんですよ。
そうそう、東洋運命学では、そうめんやそばなど麺類は人間関係運を、お米や麦など穀類は仕事運をアップさせる働きがあると考えます。人間関係運をよくしたい人はそうめん、仕事運をよくしたい人は麦入りご飯で食べるなんていかがでしょうか?
「薬膳冷や汁」を作って食べて、心と体と運気を整えて、今年一番の運気の荒波を乗りこなしましょう!

プロフィール

高倉知子

薬膳GOHAN主宰 薬膳料理講師/東洋運命学鑑定師。2006年に国際中医師に師事。2008年に中医薬膳営養師の資格を取得。マンツーマン料理レッスン「薬膳GOHAN(旧:楽しく薬膳)」を主宰し、カウンセリングによる薬膳アドバイス、マンツーマン&少人数制の出張レッスン、薬膳料理代行、薬膳イベントやセミナー講師、レシピ提供やエッセイ寄稿など、心と体、暮らしを整えるための薬膳料理講師として 幅広く活動中。 また、陰陽五行説で薬膳とつながっている九星気学を扱う東洋運命学の鑑定師に師事。2014年より九星気学をベースとした東洋運命学のカウンセリングや講座なども行っている。

薬膳GOHAN

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