エッセイ

47都道府県 イラストで名所巡り♪

兵庫県「六甲山の夜景」冬

18回目は兵庫県の「六甲山の夜景」です。

秋の紅葉もあっという間に終わり、12月後半に入り本格的な寒さがやってきました。

今年の冬どこの名所、景色を描こうか悩みました。
雪景色も良いですが、この連載で夜景を描いたことがなかったので、人気夜景スポットがある兵庫県神戸市に決めました。中でも「1000万ドルの夜景」と言われる六甲山からの冬の夜景を描くことにしました。

神戸には何度か訪れていますが、六甲山の夜景を初めて見たのは20年以上前になります。
夜の黒い世界にたくさんキラキラした無数の星が瞬いていました。
光が織りなす金色の世界は幻想的で本当に美しかった。
冬に神戸ではイルミネーションイベント「神戸ルミナリエ」が行われていますが、パレードの華やかな光を見た後でも感動しました。

夜景は人間が作り出した人工的な光の風景で自然とはまた違ったに魅力がありますよね。
私は夜景を見るといつも感傷的な気持ちになります。
無数の光の数だけ人々の生活があり、その人たち其々が様々な思いを抱え生きています。
夜景の光そのものが人々の思いのように見えるのです。
すると、自分という人間は星の数程いる中のたった一人であり、そんな小さな自分が抱えている悩みなんて本当にちっぽけな物だと気づくのです。
最後は明日から頑張ろうという活力がもらえるのが夜景の魅力だと思っています。

プロフィール

本山浩子

東京都出身 イラストレーター 人物のハッピーでキャッチーなタッチと風景の和む優しいドラマを感じるタッチで出版・広告等で、大人から子供向けまで幅広い世代に愛されるイラストを手掛ける。2013年に読売新聞夕刊で毎週「本山浩子の駅前とことこ」で散歩イラストエッセイも連載。
47エッセイでは旅に出たくなるような47都道府県の名所のイラストを楽しく描き綴る。
MH-Alegria

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