エッセイ

47都道府県 イラストで名所巡り♪

愛媛県「道後温泉」夏

12回目は四国、愛媛県の道後温泉です。
愛媛へ旅行に行ったのは4年前、四国は愛媛、香川、高知を訪れました。
特に愛媛で楽しみにしていたのは、「道後温泉」です。道後温泉は日本最古の温泉と言われ、「日本書紀」にも登場する温泉です。明治に建てられ100年以上も経つ本館(木造3階建て)の建物は国の重要文化財に指定されています。堂々とした趣の風情ある建物は映画『千と千尋の神隠し』のモデルにもなりました。あの映画を観た時に、道後温泉に行きたくなったのを覚えています。

本館の中は4つのコースがあって、神の湯 階下、神の湯 二階席、霊の湯 二階席、霊の湯 三階個室と分かれています。温泉の他に漱石ゆかりの「坊ちゃんの間」の展示室(入浴料のみで見学無料)や皇族専用の湯殿である又新殿(ゆうしんでん)(見学有料)も見学できます。

中の温泉は特段きらびやかな訳でもなく、それが逆に癒され、ほっこり和む温泉でした。泉質については詳しくないので、分かりませんが。入った後に身体がじんわり温まり、そのぽかぽがが旅館に戻ってからもずっ~と続いていて、驚きました。

皇族専用の湯殿である又新殿(ゆうしんでん)は特別広くはありません。ただ、ここに歴代の皇族の方々が入られたのかと思うと、何だか特別感に心が踊りました。

漱石ゆかりの「坊ちゃんの間」は狭い普通の和室です。窓からは道後温泉の街の賑わいも味わえました。道後温泉に来た時に漱石はゆっくり頭と身体を休め、次の執筆の案などを考えていたのかもしれませんね。

話はそれますが、実は3歳の娘のトイレトレーニングも終わり、温泉に一緒に入れるようになりました。最近は温泉好きの娘と一緒に都内温泉を巡っております。娘がもう少し大きくなったら、いつかこの道後温泉にも一緒に訪れるのが楽しみです。

プロフィール

本山浩子

東京都出身 イラストレーター 人物のハッピーでキャッチーなタッチと風景の和む優しいドラマを感じるタッチで出版・広告等で、大人から子供向けまで幅広い世代に愛されるイラストを手掛ける。2013年に読売新聞夕刊で毎週「本山浩子の駅前とことこ」で散歩イラストエッセイも連載。
47エッセイでは旅に出たくなるような47都道府県の名所のイラストを楽しく描き綴る。
MH-Alegria

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